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週刊わやソング

2009.8.25号


特集:「初期の歌」


ボクが歌を作り始めたのは
大学生になって、
フォークソングサークルに入って、
ギターを弾き始めてからということになる。

小学生・中学生のときに鼻歌の延長のように口ずさんだ歌を
今でも覚えていたりもするので
それも作詞作曲だといえないことはないかも。
高校生のときは友人の書いた詞に曲をつけたこともあったし。

でもそれらはやっぱ違うような気がするし、
大学生になってから作った歌も、
最初の数曲は今となっては人前では歌えないなと思う。

なので、現在、わやソング歌集に収録
(=当サイトのわやソングブック)
している曲の中で最古の歌を作ったときが
ボクのシンガーソングライター歴といえるだろう。

それは、1983年に始まった。

もっとも、初期の歌は歌っている内容や
聞かせたい対象が極めて限定的なものも多く、
40曲くらいは収録からは外れている。

一時期それらの中からも発掘シリーズと称して、
掘り出して歌ったこともあったけど、
もう残ってるのでやりたいのはないはず。


写真は今回のとは違うのですが(^_^;)

さて、ライブの選曲では新しい曲の出番が多くなるのは当然で、
あと、どうしても古い歌はもう少しなんとかならんかったかな、
と、思うことも多いので、
新旧のバランスで見ると新しいほうが多くなるのも無理はない。
だから、「わやソング歌集」に入ってても、
あまり歌っていないのもあるよね。

そこで、8月にアランプーサンでやったライブのテーマは「初期の歌」とする。
20年以上前の歌ばかり6曲。

まず、1983年作の『流れに』から。
この曲は「わやソング歌集」の1曲目でもある。
流れに乗るのは楽だけど、
それだけではイカンというわかりやすいメッセージソングだ。
8月15日に完成しているのにも意味があるのね。
ギターを弾けるようになったばかりの頃で、
たくさんコードを使ってみようと思ったのか、
なんとメジャーコードを6個も使っている。
C、D、E、F、G、Aと出てくるが、
メロディは自然だと思うので昔のオレってやるなあってカンジ。
実は一度サビのメロディを忘れてしまって、
後になって付け直したものだから、
出来たときとはビミョーに変わっちゃってるはずだけど、
問題は何もないのだきっと。

次の『禁酒宣言』は1984年作。
「わやソング」には珍しいラブソングだってことで、
けっこう選曲することも多い歌だ。
でも良く考えてみたら曲はあまりラブソングっぽくはないな。
ライライライと歌うのも恥ずかしいのだ。
この頃はもう1曲ライライ歌う曲を作ってて
ああもうなんだかってカンジ。

続けて、1984年作の『愛のたこ焼き』
これもラブソングだってことで。
大学祭で出店のタコ焼き屋のテーマソングなのだから、
お蔵入りしそうなものだけど、
なぜか生き残っているのだった。
ライブ直前のキャンプで食べたってのも選曲理由ね。
そういや動物シリーズとして歌ったこともあったな。

1989年作の『幸せということ』
ホントにこれまで数えるほどしか歌っていないはず。
最近の雨にたたられた野外コンサートやキャンプの経験から、
雨が振っていないってことがどんなに幸せなことか、
というようなことを語りながら。

お次の『梅雨明け宣言』は、
他のと違って、毎年1・2回はライブで歌っている。
1983年作にしては頑張っているね。
歌の中に出てくる青い屋根の家は築35年。
今はもう誰も住んでいない。
そろそろ取り壊しを考えている。
ずいぶん年月を重ねてきたのだね。
それにしても、今年は梅雨明けが遅かったなあ。

ラストの『通勤』は1986年の作。
社会人になった年の誕生日に完成している。
いかにもサラリーマン生活に疲れてるっていうカンジの歌だけど、
その当時はまだ鉄道の現場の仕事をしてたし、
リアルな感情ってわけではないのかも。
確かに「ベルの音に目覚め」とか
「トーストをかじる」とか、
フィクションっぽいのだった。

あれ?けっこう笑えない歌ばっかりになっちゃったね。




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