週刊わやソング2001.1.19号(21世紀第3号)  前号へ  次号へ  バックナンバーへ

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専門必修      1985.1     MP3で聴けます
                           
目覚まし時計が鳴ったのに起きられない 行かなくちゃと思うけど布団から出られない
冷蔵庫を開ければ何でもあるけど お腹は空いてないし やたら喉が乾いてる
  
  昨夜(ゆうべ)のビールが残ってるみたいで なんだか少し気分が悪いけど
そんなこと言って ぼやいてはいられない 今日は大事な専門必修のテスト

ノートのコピーはなんとか揃えたけど 一通り見直す 暇も気力もありゃしない
教室はもう既に予約席でいっぱい 少しでも良い席を探して座り込む
  
  頭の中は全くからっぽで 何から手をつけていいのかわからない
ヤマかけしようにも まるで見当がつかない 友達に聞こうにも 言葉が通じない

出席もレポートもあんまり良くないし 諦め半分 でも未練の残る単位
落とせるもんなら落としてみなさい 開き直ったとたん先生がやってきた

  配られた問題 一目見たとたん 体中の血の気がひいてきた
とりあえず他にすることもないから 名前と番号だけ完璧に書いておいた

頭を抱えて考えてはみるけど ゼロからは何にも生まれないのは本当だ
キョロキョロ見まわしても答えは見えないし 途方にくれてたら先生と目が合った

  ひきつった口元 「参りました」とつぶやく すると馬鹿にしたような笑いを返された
仕方がないので出鱈目でっち上げ ほとんど白紙の答案の出来上がり

  不思議なもので 終わってみると なぜだか通ってるような気がしてた
あっさりテストのことなんか忘れて お腹が空いたので学食(生協)へと走り出す

あコリャ結果が あ 楽しみだぁ〜

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 ボクの学生時代はもうずいぶん昔のことになってしまったが、そのわずか4年間でボクの人生は大きく変わった。生来、内気で引っ込み思案だったボクは、いつのまにか人前で歌ったりダジャレトークをしたりできるようになったのだった。その代わり、学生の本分である勉強はした記憶がない。学生運動もなかったのでのんびりしたものだった。歌ったり呑んだりした記憶しかない。それでも卒業はしているのである。そして学生時代にしか作れない歌も残った。あまりのお気楽ぶりに批判の向きもあるでしょうが、ご勘弁願います。開き直って、今週と来週の2週連続で学生時代の4字熟語シリーズをお届けしましょう。

 「専門必修」科目は、言うまでもなくこの単位を取らないと卒業できない恐い科目である。ボクの場合、第2外国語(ドイツ語)と教養の人文科目も4年生の後期まで残していたので、恐い科目は実はいっぱい有ったのだが。なぜ、単位をもらえたのかの記憶もないが、なんとかなってしまったのだった。一番卒業所要単位の少ない学科だったことも幸いだった。友人達の中には大学が好きで余分に何年も在籍したヤツもいるが、人それぞれ学生時代を謳歌していた。いい時代だった。

 来週は「卒業論文」です。

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