週刊わやソング2000.8.25号  前号へ  次号へ  バックナンバーへ

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リサイクルしても        1999.10     MP3で聴けます

例えばアウトドアで 宴会をするときはもちろん
大瓶では多いかなってときに 缶ビールの出番になる
だから僕は飲み終えた ビールの空き缶は
洗ってつぶしてから リサイクルに出している
  だけど ちょっと待てよ それで本当にいいのだろうか
  いつのまにか 何でもかんでも缶入りになってしまっている
  いくらリサイクルしても アルミの缶は増えつづける
  資源は枯れる 電気は使われる そしてゴミは積もってゆく

例えば遊びに行くのに 水筒を忘れたときでも
便利なものがペットボトル 軽いし 割れないし 蓋がある
だから僕は飲み終えた 空のペットボトルは
洗ってつぶしてから リサイクルに出している
  だけど ちょっと待てよ それで本当にいいのだろうか
  いつのまにか 何でもかんでもペットボトルになってしまっている
  いくらリサイクルしても ペットボトルは増えつづける
  資源は枯れる 電気は使われる そしてゴミは積もってゆく

例えば肉や魚 ときには野菜やお惣菜
スーパーに並んでるものは トレーとラップに包まれている
だから僕はその内の 白い食品トレーだけは
洗って乾かしてから リサイクルに出している
  だけど ちょっと待てよ それで本当にいいのだろうか
  いつのまにか 何でもかんでもトレーに包まれてしまっている
  いくらリサイクルしても 食品トレーは増えつづける
  資源は枯れる 電気は使われる そしてゴミは積もってゆく

例えば牛乳や 買い置きのジュースなどは
ガラス瓶入りのより割安な 紙パック入りを選んでいる
だから僕は飲み終えた 空の牛乳パックは
洗って開いて束ねて リサイクルに出している
  だけど ちょっと待てよ それで本当にいいのだろうか
  いつのまにか 何でもかんでも紙パックになってしまっている
  いくらリサイクルしても 紙パックは増えつづける
  資源は枯れる 電気は使われる そしてゴミは積もってゆく

  だけど 悪気はないんだ やらないよりはマシだろう
  できることから始めて 地球に優しくしたいのに
  いくらリサイクルしても 便利さを求める限り
  資源は枯れる 電気は使われる そしてゴミは積もってゆく
  資源は枯れる 電気は使われる そしてゴミは積もってゆく
                       そしてゴミは積もってゆく

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 名古屋で今ホットな話題といえば8月からゴミの分別・収集方法が変わったことですね。新たに資源ゴミとして、紙製容器・包装とプラスチック製容器・包装を分別・回収することになったのがポイントです。複雑すぎるとか、指定袋が不足していて買えないとか、収集されずに残されるゴミ袋が多いとかいった問題が新聞の投書欄や市民版を連日賑わしています。

 これまで紹介してきたボクの歌は受け狙い・笑いをとるものが多く、実際全体に占める割合はそのとおりなのですが、たまには社会問題をテーマにしたものができたりします。歌の内容には責任を取りたいし、他者を批判したり、誰かを傷つけたりはしたくないので難しさを感じていますが、それでも少しづつ歌っていきたいと思っています。今週はその一つ「リサイクルしても」です。数年前に「地球に優しくしたいのに」というタイトルで、もりまくんに曲をつけてもらって発表しました。その後、よりテーマが伝わりやすいように、歌詞を見なおすとともに曲も自分で作りました。リメイク版です。

 ゴミに戻ると、移行のしかたや情宣方法や容器包装かどうかで分別が違うといった点に問題があるのは確かだと思います。だけどあまり聞かないのですが、これまで可燃ゴミに混ざっていた紙製容器・包装と不燃ゴミに混ざっていたプラスチック製容器・包装は、今、どこでどうやって処理されているのでしょう。容器リサイクル法を適用するということはメーカーに資源ゴミを引き取らせているということなのでしょうか。どんなに分別を徹底しても、リサイクルできるとはとても思えません。古紙業者は新聞紙は回収しても雑誌は引き取ってくれないのが現実ですよね。(お金を出せば持っていってくれますが)

 では、リサイクルができたとして、それで資源の枯渇やゴミ問題は解決するのでしょうか。答えはNOですね。リサイクル以前に取り組むべきことが何ステップもあって、リサイクルは最後の(最低の)手段です。そもそもリサイクルしてはいけないという説もあります。リサイクルするには原料から生産するより多くのエネルギーが必要になること、リサイクルが免罪符になって消費が拡大してしまうこと、などを指摘した本を読んだことがあります。

 「リサイクルしても」では、これまで既にリサイクルするために回収されていたものを歌っています。ボクは実際にこれらのものは歌詞の通りにリサイクルに出しています。そして以前に比べると、どれもほんとうに増えたよなあと感じているのです。

 余談ですが、ゴミをちゃんとゴミ箱に捨てる人が困ってしまっているのが今の名古屋市のゴミ問題です。道路や川・海をゴミ箱だと思っている人は全然困らず、相変わらずポイ捨てです。道路や川・海を灰皿だと思っている人がタバコの包装を分別して捨てるでしょうか。
 

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