週刊わやソング2000.8.18号  前号へ  次号へ  バックナンバーへ

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私的甲子園球児論        1985.4     MP3で聴けます

プロ野球みたいな 高校野球
ホームランは ばんばん出るし リリーフピッチャーつぎ込んで
女の子の黄色い声援 カメラのフラッシュ浴びて
インタビュー慣れした口からは 飾った言葉が飛び出した
どこが さわやか スポーツマン
流れる汗も うそ臭いぜ

コンピューターみたいな 選手達
監督の命令通りに 自分の役目をこなす
世間の注目と 地元の期待を浴びて
何百万円の金が動いて TVは一日中 NHK
なにが さわやか スポーツマン
あふれる笑顔も うそ臭いぜ

甲子園に青春かける 少年達の
ひたむきな姿に誰もが感動させられて
ちょっとした不祥事が社会の非難を浴びて
出場停止処分を受ける ああ かわいそうな球児達
されど さわやか スポーツマン
こぼす涙も うそ臭いぜ

ごめんね 君達の 本当の気持ちも知らずに
自分の地元の高校が負けたから  つい


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 ちょうど今、夏の高校野球をやってます。歌では辛辣なこといってるけど、実はそんなに嫌いではないのです。この詞を書いたときはまだ若かったし、いきおいで完成させちゃったのですね。きっかけは最後のフレーズだったりするのかも。

 ボクは中学1年から高校1年までバスケットボールをやっていました。中学では補欠だったけど高校ではレギュラーにもなりました。部員の数は聞かないで下さい。練習はとてもハードで、ずいぶん基礎体力を鍛えられました。大人になってもフルマラソンを走れたりするのは当時の財産だと思います。理由はいろいろあったけど途中で辞めたのは悔いが残ります。バスケってスポーツは今でも好きだし、やりたいのだけど場所もないし、仲間もいません。せいぜいNBAをTVで観るくらい。それにしても「スラムダンク」ってマンガがボクの高校時代にあったら、きっと違った高校生活になっていたと思う。

 いろんなスポーツがある中で野球だけがメディアに特別扱いされるのは嫌でした。(それに近い感覚をプロ野球の読売っていうチームに感じます) 今年のインターハイは岐阜で行われています。他の種目の選手たちガンバレ。見に行ったり、結果が気になったりはしないんですけどね。ボクが高校のとき、四国でインターハイがあってバスケは徳島市で行われました。ボクは部活の友人たちと自転車で泊りがけで見に行きました。それはとてもいい思い出になっています。

 この夏の甲子園、郷里の代表は実家の隣町の高校が初出場。残念ながら勝ち進むことはできませんでした。ちょうどお出かけの日だったのでTVも見てないし、翌日は新聞休刊日で結果もたぶん負けたってことしかわからないんですが。そして現在地元の愛知県代表は勤め先に大いに関係のある高校でした。これまた初戦は楽勝でしたが2試合目で負けてしまいました。いずれも残念です。表題の歌はともかくとして、選手ならびに関係者の皆さんに是非言いたい。「感動をありがとう」。

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