週刊わやソング2000.11.3号  前号へ  次号へ  バックナンバーへ

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一福 −青春編−        1987.4     MP3で聴けます

季節は春 全て始まる 新しい街と新しい暮らし
出会いのとき 人とふれあう 透き通った水に光が踊る
  手を握りお互いの瞳見つめて お祝いの気持ちをグラスに込めて
  「これからもよろしく」と飲み干せば それが幸福の 一つのカタチ

季節は夏 たぎる情熱 何かできると手足はうずく
峠を越えて行ってみようか 眩しい日差しが肩をたたく
  汗を流し充実した時を過ごして 乾き癒す泉をグラスに込めて
  「もっともっとがんばろう」と飲み干せば それが幸福の一つのカタチ

季節は秋 一人物思い 思い出は遥か 遠い人たち
目を閉じれば故郷の風景 カサカサと枯葉が枝に揺れる
  そんなときここに居て心なごんで 歩いてきた道のりをグラスに込めて
  「明日からも楽しみ」と飲み干せば それが幸福の一つのカタチ

季節は冬 はずむ語らい 想いを寄せる女性(ひと)のこととか
社会に満ちる悪のことまで 降り積もる雪を溶かすくらいに
  腹を割って正直な言葉ぶつけて 涙とジョークとをグラスに込めて
  「若いって素敵だね」と飲み干せば それが幸福の一つのカタチ

そしてまた春 すべて始まる 新しい道と新しい出会い
忘れた頃 懐かしい顔 笑いと共にまた花が咲く
  いつまでも帰ってくる居場所があって それぞれの青春をグラスに込めて
  「ここで会えて良かった」と飲み干せば それが幸福の一つのカタチ

  いつまでも帰ってくる居場所があって それぞれの青春をグラスに込めて
  「ここで会えて良かった」と飲み干せば それが幸福の一つのカタチ

あぁ それが幸福の一つのカタチ


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 「一福」というのは居酒屋の名前である。学生時代、そして社会人になってからも足の遠のくことのない行き付けの店である。入学当初、飲み会といえば飲みすぎて失敗を繰り返していたボクも、この店で次第に鍛えられていった。先輩にはいろいろ教えてもらったし、同輩とは大いに語り合った。後輩には偉そうな口をきいたり、新しい出会いもあった。そして一人で呑むのにもいい場所なのだった。
 なぜ、この店かというと、『おかあちゃん』の人柄につきる。一人暮しを始めてからは実の母親よりも接する回数が多いので、まさに第二の母であった。もちろん料理は安くて美味しい。貧乏だった学生時代も週に何回も行った。その数は大学4年の1年間で108回になった。ちなみに2位の「梅田屋」はたしか26回くらいだったのでダントツである。
 最近では「そろりん」のメンバーでの「なすピーの会」の会場として月イチペースで顔を出している。実は今日(11/3)そのメンバーで集まるのだが、祝日なので別の会場になったため、代わりに(?)週刊わやソングでとりあげることにしたのだった。(※実は別会場で一通り呑んだ後、念のため電話してみたら、営業していたので、2次会は「一福」となったのでした。)
 社会人になってしばらくしてから、「一福」への想いをこの歌にした。以前のあるコンサートではBGMとして使うため「一福」にロケに行ったりもした。当然のように盛りあがり、途中からは録音していることを忘れていたが。季節を歌うと4番までで終わりそうだが、5番で次の春になるところがミソである。
一応、青春編というサブタイトルが付いているので、そのうち続編ができるはずである。

2001.6.9名古屋オフ会にてByあさりとうにさん

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