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週刊わやソング

2003.7.6号

特集:一福その5

2003年7月4日、またギターを背負って一福に行ってきました。
先回のような大人数にはなりませんでしたが、「セミナー」OBがまた一福に集まりました。

「一福」のCDを楽しみにしてくれているおかあちゃんには申し訳ないのですが、
録音が進んでいません。
この日は弾き語りで我慢してもらいました。

けっこう団体で来る客は多いのですが、少人数でふらりと立ち寄るというようなお客さんが
以前に比べると減ってしまって寂しいねとおかあちゃん。
ボクが学生時代は友達を誘ったり団体で来ることももちろん多かったけど、
けっこう一人でふらっと行くことも多かったのです。

実はボクが一番落ちついて飲めるのは自分の家での晩酌で、
どんなに素敵なメンバーで大いに盛り上がった宴会を楽しんでも、
翌日は「やっぱ家がいいわ」などとつぶやきながら自分で肴を作って飲んでいるのです。
でも当時はお金もないのにアパートで飲まずに、一福に一人で行って飲んでいました。
中日スポーツを読んだり、TVを観たり、おかあちゃんと話したり、
知らないお客さんと話したり、常連のおじさんと話したり、
偶然一緒になった友人たちと話したり、一人瞑想にふけったり。
あれはいい時間でした。

さて、そんな学生時代に思っていたことを最近になって歌にしました。
それが『行方不明になりたかった』です。
曲も詞もいい感じでできたのですが、ちょうどその頃、
北朝鮮に拉致されていた5人の方が帰国したのでした。
内容的には問題はないと思うけど、サスガにこのタイトルはまずいよなあ、
なんて思ったりもしたのでした。
行方不明になりたいと思いながら、結局のところ

今夜もボクは行き付けの居酒屋で一人飲んでいる
「やっぱりここだと思った」と ダチが暖簾をくぐってくる
そこにいけば必ず居るなんて居場所も良いもんだね
とりとめもなく語らいボクは確かにそこに居る


この、「いつも一福に居る」自分が大好きだったのでした。

この歌もCDに入れようと思っています。

そして「一福」特集は次週も続きます。

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