ライン

週刊わやソング

2012. 1. 3号

特集:新曲『トイレのない家』完成


写真は滝の水公園で初日の出を待つ人たち

東日本大震災は
2011年の10大ニュースのトップどころではなく
世紀の10大ニュースにラインナップされる大事だ。
特に津波の被害は衝撃的だった。

某新聞の年末の特集記事で
国内10大ニュースの一位は
「東日本大震災・福島原発事故」となっていた。
これには違和感を感じる。

事故の発生そのものは震災の一環であることは間違いないが、
その後も続く数々の原発関連の災害は
そもそも原子力発電が抱えていた問題が
表面化したに過ぎないと思うからだ。

「トイレなきマンション」という言葉があり、
それによって説明される核廃棄物の問題は
地震・津波の発生とは別に、
ずーっと存在し続けてきていて、
仮に、福島第一原発の廃炉が
何十年か先に無事完了するかどうかに関わらず、
人類が何千年、何万年も
背負っていかなければいけない問題に
既になってしまっている。

気づいていないのか、
気づかない振りをしているのか、
気づかないように誰かがしているのか、
たぶん、その全部だと思う。

ボクは歌を作った。
「マンション」は語呂が悪いので「家」にした。
歌詞には「原子力」とか「放射能」はあえて入れなかった。
言葉通りの詩でもストーリーになるようにした。
でも読めば・聞けばわかるでしょう。
ボクはこの歌を歌っていこう。

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「トイレのない家」


2011.12.25 詞・曲わや

僕の家にはトイレがない 買ったときからそうだった
不動産屋に質問したら そのうちできるから問題ないって
だからないまま住み始め 汚物はとりあえず溜めておく
そんなに気にはならないものさ 換気扇が回っているから

トイレのない家に住む そんなバカなって思うよね
でも特に困ってなければ 忘れていられるかもしれないね

トイレがないその代わり 僕の家はとっても便利
何でも電気でできてしまう 電気代も安くなってるらしいし
TVもゲームもパソコンも 欲しいものは何でも手に入る
これがなくなる暮らしには いまさら戻れるとは思えない

トイレのない家に住む そんなバカなって思うよね
でも今に満足してたら 忘れていられるかもしれないね

不安なことは汚物のタンク もしも壊れたら大変だ
だけど不動産屋はにっこり笑い 絶対大丈夫と繰り返す
満タンになったらどうすりゃいいの そうなるまでにはなんとかします
納得できんと文句を言ったら じゃあ電気を止めるよと脅された

トイレのない家に住む そんなバカなって思うよね
でも先の心配しなければ 忘れていられるかもしれないね

ある日地震でタンクが壊れ 汚物が部屋の中に溢れだす
不動産屋に抗議をしたら 想定外だと言い訳された
その部屋にはもう入れない ドアに鍵をかけ立ち入り禁止
新しいタンクはどこに置けばいい いつまで住めるだろうこの家に

トイレのない家に住む そんなバカなって思うよね
でもそれにも慣れてしまったら 忘れていられるかもしれないね

トイレのない家に住む そんなバカなって思うよね
でもそれにも慣れてしまったら 忘れていられるかもしれないね



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